スターラーっていろいろなメーカーが販売しているけど何が良いのわからないことはないでしょうか?
現役のライフサイエンス販売ディーラーの私がおすすめする6社をまとめて紹介します。
また、スターラーを紹介するとともに攪拌に必須の撹拌子も紹介しております。
スターラーの選び方や撹拌子の選び方を紹介するとともに、おすすめ製品を一覧で紹介していますので、製品検討の時短に活用していただければと思います。
ぜひ、スターラー選びのステップを確認して、最適な装置を選んでくださいね。
また、今回機器の更新で検討されている方は是非こちらの記事もご確認ください!
機器の賢い処分方法をまとめておりますので、参考にしてみてくださいね。
それではいきましょう!
マグネチックスターラーの選び方
マグネチックスターラーの選び方は、容量、回転数、回転子の種類、使用条件などを慎重に考慮することが大切です。
これによって、効果的な撹拌作業を実現し実験や作業をスムーズに進めることができます。
スターラーを選定するときは下記をポイントに選びましょう!
容量・回転数
試験管から大容量のビーカーまで幅広い容量の撹拌作業に使用されます。製品選定の際には、撹拌容量の目安を確認することが大切です。
また、回転数に関しては安い製品の場合ブラシモーターが使用されていることが多く、回転量が弱かったり寿命が短かったりします。
一方で、多機能な製品も製品は値段が高い分、回転数が多く、モーターの寿命が長い製品があります。
それぞれ実験の用途によって必要な用途が異なってきますので、選定の幅を定めることが重要です。
回転子の選定
回転子はスターラーの内部にある磁石を持つ部分で、形状やサイズが撹拌効果に影響を与えます。
回転子の種類や長さ、形状などを検討し、容器の形状や液体の特性に合わせて適切なものを選びましょう。
安価な回転子や回転子の種類等は事項で詳しく紹介します。
使用条件への適合性
撹拌する溶液の性質に合わせて、適切なマグネチックスターラーを選びましょう。
高粘度の液体を撹拌する場合は、強力な磁石を備えたスターラーが必要となることがあります。
容器の形状や溶液の特性に応じて、適切な回転子やスターラーを選択してくださいね。
注意事項
マグネチックスターラーを使用する際には、急な高回転設定は脱調(飛び跳ね)の原因となるため、回転速度を徐々に上げるようにしましょう。
また、回転子は消耗品であり、劣化した場合は交換する必要があります。
適切な使用方法とメンテナンスを行うことで、長く使うことができますので無理な使用方法はしないようにご注意くださいね。
攪拌子のおすすめは?
攪拌子の選定基準はこちらを確認しましょう。
容器の形状とサイズ:
使用する容器の形状やサイズに合った攪拌子を選ぶことが重要です。
容器が平底か丸底か、R底や二重底などの形状によって、攪拌子の選定が異なります。
溶液の性質
高粘度の液体や特定の化学物質を扱う場合、耐薬品性や耐熱性のある材質の攪拌子が必要です。
溶液の特性に合った攪拌子を選ぶことで、効果的な撹拌を行いましょう。
撹拌条件の検討
回転数や撹拌速度、撹拌時間などの条件に応じて、適切な攪拌子を選定します。
急な高回転設定は脱調(飛び跳ね)の原因となるため、注意が必要です。
材質と耐久性
攪拌子の材質は、耐久性や耐薬品性に影響を与えます。
特にテフロンなどの材質は、広範囲の化学物質に耐える性質があります。
攪拌子の外装が摩耗したり磁力が劣化した場合は、新しい攪拌子に交換することを検討してくださいね。
使用目的と用途
最終的な使用目的や用途に合わせて攪拌子を選びます。
液体の均一な混合、反応の促進、試料の撹拌など、目的に応じて適切な攪拌子を選定することが重要ですよ。
攪拌子取り扱いメーカー一覧
それでは攪拌子を販売している安価なメーカーを紹介していきます。
種類や価格はメーカーHPから抜粋しており、記載の種類がすべてではありません。
また、価格は2023年8月時点の価格となっております。
使用用途にあった撹拌子を選定するとともにコスパも抑えていきましょう!
メーカー一覧
ここでは各社の製品の概要を一覧にまとめております。
気になる製品がありましたら、個別詳細ページへどうぞ!
※横に見切れている場合は横スクロールしてご覧ください。
SHIFTを押しながら、マウスのホールをまわしてもらうと横スクロールが簡単にできます。
マウスにホイールがない方は、マウスパッドを二本指で触りながら横に動かしてみてくださいね。
各社紹介
各社メーカーの特徴や製品の特徴を記載しておりますので検討の参考にしてくださいね。
アズワン/パソリナミニスターラー
業界最安値といえるほど安価な製品。
キャンペーン対象にもなりやすくより安価に購入も可能です。
特徴
- 🧪本体ケーシングはPP製、天板はSUS304製で耐薬品性に優れている。
- 🧪USB端子から給電可能で、モバイルバッテリーと接続して使用可能。
- 🧪ローレット構造を採用した大型ボリュームノブで細かな操作が容易。
- 🧪少量撹拌に適したコンパクト設計。
- 🧪容量は300ml~5Lまで幅広いラインナップ
EYELA/マグネチックスターラー
有機合成実験系の機器メーカーとして有名なEYELA製品。
確かな機器性能とアフターフォローが早いの特徴。
キャンペーンで安くなることはあまりありませんが、故障時のアフターフォロー等も気にする方はおすすめのメーカーです。
加温も加えたい方はホットプレート付もあります。
特徴
RCX-1100S
- 🧪 試料容器を離しても撹拌が可能な磁力伸張構造を採用。
- 🧪 不安定な容器の固定にポールが取り付けられる(オプション)。
- 🧪 シリコンマットや恒温油槽まで使用できるアクセサリ付属。
- 🧪 RCX-1100D型はデジタル回転計を搭載して高い実験再現性を提供。
- 🧪 高さ方向への強力撹拌が恒温水槽や恒温油槽の使用時にも維持可能。
- 🧪 天板から容器底部の高さによる回転速度範囲を提供。
RCN-7
🧪低粘土から高粘土まで幅広く対応可能。
🧪少量から最大7Lまでの幅広い容量
🧪DCブラシレスモーター採用することで攪拌台の温度上昇を防ぐ
ヤマト科学/マグネチックスターラー MDシリーズ
有機合成系の機器メーカーとして有名なメーカーです。
製品の性能は申し分ないですが、アフターフォローの対応はEYELA社比べ良いイメージはありません。
対応に少し時間が掛かることもありますので注意が必要かと。
特徴
🧪 セラミックコーティングの天板を持ち、耐薬品性に優れた撹拌器です。
🔄 低速から高速まで安定した回転が得られます。
日伸理化/汎用スターラー
EYELAやヤマト科学に比べるとあまり有名ではありませんが、ラインナップの多さや性能の良さには定評があります。
参考ラインナップ
・超低速/CO2/防湿
・冷却機能付きスターラー
・ホットスターラー
・6連スターラー
特徴
- 🧪生化学実験の試料撹拌に最適。
- 🧪低速からの回転の安定と運転の静かさ。
- 🧪撹拌子は10 ~ 60mm まで対応できる磁石の強さ。
BMS/マグネチックスターラー
2種類のラインナップを取り扱いしています。
サマーキャンペーンや年度末キャンペーン等で安くなることもあるのでその時が狙い目!
特徴
- 🧪モーターレスで熱が発生せず、周囲温度に影響を与えない。
- 🧪静音かつ低振動。
- 🧪低速度でも安定した撹拌が可能。
- 🧪正転、逆転、自動反転機能付き。
タイテック/スターラー
昔から愛され続けているコーニング社の信頼と実績のあるスターラーです。
410Dと610Dはデジタル表示となっており、調整がしやすく再現性も高いです。
故障のときのアフターフォローも対応が早く信頼できるのでおすすめのメーカーです。
特徴
- 🧪 再現性と操作性向上: デジタル表示を備えたデジタルスターラーで、調節は簡単なダイヤル操作で行える。回転数の再現性が向上。
- 🧪 多機能: スターラー、ホットプレート、ホットプレートスターラーの3つのタイプ、サイズのバリエーションを備える。
- 🧪 強靭な素材: パイロセラム(コーニング社登録商標)ガラスセラミック製天板を採用。腐食や引っ掻きに強く、均一な熱伝導性を持つ。
まとめ
今回はマグネチックスターラーを販売しているメーカー6社を紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
機器は価格だけでなく性能はもちろんですが、その後のアフターフォローも欠かせません。
アズワン製品のように安くで購入して、壊れたら買い替えるでも良いですが、修理して長く使うこともコストをダウンを考えれば大切です。
また、修理時に代替器の貸し出しがあるのかも大切な確認ポイントです。
スターラーがなくなってしまうと実験の進み具合が遅れてしまいますので、購入前に確認し検討材料にすることも大切ですよ。
購入前には下記を確認しておきましょう!
●デモの可否
●修理時の対応(目安納期、代替器の有無)
●保証期間
この3つの確認は怠らないでくださいね!
他にもボルテックスミキサーや
マイクロプレートシャーカーもまとめておりますので、検討していましたら時短に活用してくださいね。
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