細胞培養するうえで欠かせないセルカウンターを紹介します。
- セルカウンターってどんな種類があるの?
- セルカウンターのおすすめを教えてほしい
- 新規購入や更新検討しているけど、各社の比較が面倒くさい
こんなお悩みの方に読んでほしい内容となっています。
国内で販売しているメーカー9社を一覧で比較したのちに各社個別で特徴や仕様・ランニングコストまで紹介しています。
代理店営業している私からのおすすめポイントも含んでおりますので、参考にしてみてください。
また、今回機器の更新で検討されている方は是非こちらの記事もご確認ください!
機器の賢い処分方法をまとめておりますので、参考にしてみてくださいね。
それではいきましょう!
セルカウンターとは?種類はあるの?
セルカウンターとは、細胞の数量をカウントする機械のことです。
今までは血球計算盤を用いて手動で大量の細胞のカウントおよび定量を行っていましたが、
これを効率よくするために発明されました。
セルカウンターにはいろいろな種類がありますが、一般的には電気抵抗法や顕微鏡画像を使用します。電気抵抗法は、試料に電気を通して細胞の数を数える方法で、顕微鏡画像は、試料を顕微鏡で観察して細胞の数を数える方法です。
セルカウンターは、医療や研究分野で広く使われており、例えば、血液中の白血球の数を数えたり、がん細胞の数を数えたりすることができます。
セルカウンターには下記の主に3種類に分類されます。
それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
コールターカウンター
測定方法:電気抵抗に基づいた測定
機器の開口部を通る際の電気抵抗の変化を測定することによって、細胞のサイズと数を特定します。
メリット:
- 試薬の使用が少なく、比較的低コストで測定可能。
- 試料の処理が比較的容易であるため、セルカウントの自動化がしやすいです。
- 試料の処理によって細胞を集めるため、高純度の細胞を得ることができます。
デメリット:
- 細胞密度が高い場合には精度が低下することがあります。
- 電気抵抗法による測定は、細胞が生きている必要があります。
死んだ細胞は値が変わらないため、抵抗を数えられません。 - 測定結果に影響を与える可能性がある代入の添加が必要になる場合があります。また、代入によっては細胞にダメージ与える可能性があるため、注意が必要です。
- 細胞の大きさや形状によって精度が低下することがあります。
フローサイトメトリー
測定方法:レーザー技術に基づいて個々の細胞のサイズ等を分析します。
メリット:
- 高速かつ正確な細胞数のカウントが可能。
- 細胞の大きさ、形状、蛍光などの属性による分類が可能。
- 試料を測定せずに測定できるため、後処理が簡単。
- 大量の細胞を処理することが可能。
- 低濃度の細胞も検出可能。
デメリット:
- セットアップには高価な機器が必要。
- 試薬の使用や蛍光染色による影響が検出される可能性があります。
- 細胞の密度が非常に高い場合には検出が困難である場合があります。
イメージャー
測定方法:顕微鏡画像に基づいて細胞数を測定および分析します。
メリット:
- 試料の直接観察ができるため、細胞の状態や形状を正確に把握できます。
- 細胞の種類や形状、色素染色による劣性を考慮できます。
- 細胞のカウントアップ以外にも、形態や色素、分布パターンなどの情報を得ることができます。
デメリット:
- 測定に時間がかかるため、大量のサンプルの処理には不向き。
- 測定結果の主観的な影響が比較的大きく、正確性に限界があります。
- 手作業での判定が必要な場合もあり、経験や技術によっては測定結果に変化が生じる可能性があります。
- 細胞密度の高いサンプルでは、細胞の噛み合いによって正確性が低下することがあります。
例として下記のような危機があり
最後にマニュアル測定と自動測定のメリットデメリットを比較してみましょう。
メリット ・ デメリット | マニュアルカウント | 自動カウント |
---|---|---|
メリット | ・正確性が高い | ・時間と労力の削減 ・ヒューマンエラーの削減 ・再現性の向上 ・高濃度でも簡単に測定可能 ・多検体も対応可能 |
デメリット | ・時間がかかる ・ヒューマンエラー ・細胞認識のエラー ・経験や技術によってばらつきが出やすい | ・コストがかかる ・メンテナンスが必要な場合がある ・専用試薬が必要な場合がある |
正確なセルカウントのための4つのコツ
試料の均一性を安定させよう!
- 試料をよく混ぜ、均一に分散させることで、細胞の密度を均一にすることができます。
- 均一性が悪い場合は、同じ試料でも測定値に変化が生じるため、正確な測定が困難になります。
測定範囲を適切に設定する。
- 試料の量や濃度に合わせて、測定範囲を適切に設定することが大切です。
- 測定範囲を狭く設定すると、測定時間が長くなり、試料が変化してしまう可能性があります。
- 逆に、測定範囲を広く設定しすぎると、細胞以外のものも一緒に測定してしまい、正確な測定が困難になります。
試料の前処理を適切に行う。
- 試料に含まれる異物や沈殿を除去することで、正確な測定を行うことができます。
- 例えば、血液中の細胞を数える場合、凝固を防止するために試料に抗凝固剤を注入する必要があります。
セルカウンターの取り扱いに注意する。
- 測定前に、セルカウンターの境界(補正)を行い、正確な測定を行うようにしましょう。
- また、測定後には、セルカウンターをきれいに清掃し、次の測定に備えています
セルカウンターを使用するために必要な消耗品
カウンティングスライド
各社で専用のカウンティングスライドが必要となります。
価格や詳細はそれぞれのメーカー紹介で記載しますので、そちらを参考にしてくださいね。
トリパンブルー染色
製品によってはトリパンブルー染色が必要な場合もあります。
主に使用されるトリパンブルー染色は下記製品があげられます。
※ナカライテスク製品はe-nakalaiに登録して購入すると安価に購入が可能です。
登録等に関してはこちらで紹介してますので、参考にしてくださいね。
他にも多くのメーカーが販売しています。
用途に合わせて最適な製品を選定してくださいね!
マイクロピペット
分注する際に必須の製品です。
すでにお持ちかと思いますが、更新を検討している方は下記に各社の情報をまとめていますので、
参考にしてください。
使っているピペットにチップが適合するかわからない場合はこちらも参考にしてください。
販売メーカー一覧
メーカー | サーモフィッシャー | スクラム | バイオラッド | エムエステクノ |
製品画像 | Countess 3 | CellDrop | TC20 | NucleoCounter |
サンプル容量 | 10µL | 5µL(チャンバー高:50μm時) 10µL(チャンバー高:100μm時) 40μL(チャンバー高:400μm時) | 10µL | 100μl (サンプルローディング時推奨量) |
濃度範囲 | 1×104-1×107 cells/mL | 7×102~2.5×107cells/mL | 5×10 4 –1×10 7 | 5 x 104 ~ 5 x 106 cells/ml(最適レンジ) |
サイズ範囲 | 約4-60µm | 4~400µm | 6–50µm | 哺乳類 |
同時計数サンプル | ・3チャネル ・1チャネル | シングル | 2チャンネル | シングル |
測定時間 | 30秒以内 | 3秒(明視野 @ 1×106 cells/mL) 8.5秒(蛍光 @ 1×106 cells/mL) | 30秒 | ・50秒(通常測定時) ・120秒(凝集プロトコール使用時) |
希望小売価格 ※2023年3月時点となります。 | 620,000円 | 680,000円~(制限あり) 1,580,000円(無期限) | 500,000円 | 3,400,000円~ |
メーカー | アズワン | エアブラウン | ネッパジーン | シスメックス | トミーデジタル |
製品画像 | 全自動セルカウンター MoxiZ | オートセルカウンター EVE | CASY セルカウンター&アナライザー | CDA-1000 | Cellaca MX |
サンプル容量 | 75μL | 10μl | 10-100μl | ー | 25 µl |
濃度範囲 | ・3,000~500,000cells/mL (有効直径4~34µm、Type Mカセット使用の場合) ・3,000~1,750,000cells/mL (有効直径3~26µm、Type Sカセット使用の場合) | 1×104-1×106 | 体積 1:70,000 直径 1:40 | <標準>100μmアパチャー:2~60μm <オプション>25μmアパチャー:0.5~15μm <オプション>50μmアパチャー:1~30μm <オプション>200μmアパチャー:4~120μm | 1×105 – 1×107 |
サイズ範囲 | 3~34μm | 5-60μm | 0.7~120μm | ・血球 ・培養・細胞 ・酵母 ・藻類・花粉・精子・細菌 ・古細菌など | 5 – 80 µm |
同時計数サンプル | シングル | シングル | ー | ー | 最大24サンプル |
測定時間 | 8秒 | <20秒 | 10秒 (150μmキャピラリー) | ー | 48秒~3分 |
希望小売価格 ※2023年3月時点となります。 | 828,000円 | 問い合わせ | 3,400,000円~ | 問い合わせ | 10,185,000円~ |
各社詳細
サーモフィッシャー /Countess 3
特徴
- PBMCや凝集細胞などの難しいサンプルでも正確な細胞カウント
人工知能はCountess 3自動セルカウンターが細胞生物学者のように「考える」のを支援し、正確で再現性のあるカウントをシンプル、迅速、かつ自動で生成します。 - 正確で高精度
人工知能の取り入れたCountess 3(明視野)およびCountess 3 FL(明視野および蛍光)自動セルカウンターは、Deep Learningニューラルネットワークアルゴリズムを使用して常に正確なカウントを生成するように開発されているため、信頼できる機器です。このアルゴリズムは、数十種類の異なるタイプの細胞やサンプルを含有する何百枚ものプレートに基づいて、専門の細胞生物学者によって細胞を認識するように学習しています。 - 前機種よりもカウント領域の拡張
Countess 3自動セルカウンターはほぼ4つの正方形の領域を測定し、細胞分布のバラツキによる影響を低減することで正確さを向上させます。また、オートフォーカス、自動照射、画像捕捉、およびカウントを30秒以内に完了できます。 - 細胞凝集や細胞片に対処可能
細胞片を細胞カウントから自動的に排除し、その高度なアルゴリズムは細胞凝集の細胞境界を明確に識別できるため、非常に正確な細胞カウントを実現します。
★製品をYouTubeで紹介されていますので、確認してみてくださいね。
仕様
処理時間 | <30秒 |
サンプル濃度範囲: | 1 x 10⁴~1 x 10⁷ cells/mL |
粒子径範囲: | 約4~60 µm |
細胞直径範囲: | 約4~60 µm |
必要サンプル量: | 10 μL |
USBドライブ: | 32 GB(FAT32、exFAT、およびNTSF適合) |
光学系: | 5メガピクセルカメラ、2.5X光学倍率 |
本体寸法: | 228.6 mm (W) X 139.7 mm (D) x 228.6 mm (H) |
重量 | 8 lbs;17.6 kg |
カウント範囲 | 領域:2.26 mm x 1.69 mm(3.82 mm²) |
ランニングコスト
3種類の専用スライドがありますので、用途によって選定してください。
※商品コードをクリックして各商品のページへ飛ぶことが出来ます。
※価格は2023年3月時点での情報となります。
おすすめポイント
国内トップシェアを誇る製品です。
前機種を使用している方も多いのではないでしょうか?
最新機種には人工知能が搭載されており、常に研究者の手助けをしてくれます。
ランニングコストが少し高いのが、導入のネックにはなりますが、信頼できる正確性と精度を希望の方にはおススメの製品です。
また、サービス対応がよく修理対応が速いので、代理店としても安心して販売できるメーカーです。
スクラム /CellDrop
特徴
- のせて→測って→拭くだけの極めてシンプルな操作性
- わずか3秒で測定を完了(明視野測定の場合)
- 蛍光測定も約8.5秒で完了
- 7 x 102 cells/mLの低濃度から測定可能
- 使い捨てスライドを必要としないためコストを大幅に削減
★製品をYouTubeで紹介されていますので、確認してみてくださいね。
仕様
明視野モデル/CellDrop BF | 明視野+蛍光モデル CellDrop FL | |
トリパンブルー法 によるセルカウント | ● | ● |
AO/PI法による セルカウント | ₋ | ● |
GFP発現効率の測定 | ₋ | ● |
ダイナミックレンジ | 7 x 102 ~ 2.5 x 107 cells/mL | 7 x 102 ~ 2.5 x 107 cells/mL |
細胞直径レンジ | 4 ~ 400 μm | 4 ~ 400 μm |
サンプル必要量 | 5 μL(チャンバー高:50μm時) 10 μL(チャンバー高:100μm時) 40 μL(チャンバー高:400μm時) | 5 μL(チャンバー高:50μm時) 10 μL(チャンバー高:100μm時) 40 μL(チャンバー高:400μm時) |
測定時間 | 3秒(明視野 @ 1 x 106 cells/mL) | 3秒(明視野 @ 1 x 106 cells/mL) 8.5秒(蛍光 @ 1 x 106 cells/mL) |
サンプル測定 面の材質 | 光学サファイア | 光学サファイア |
明視野光源 | 530 nm LED | 530 nm LED |
蛍光光源 | ₋ | 470 nm LED |
蛍光検出波長 | ₋ | 530nm ±25 nm 645nm ±37 nm |
画像サイズ | 2048 x 800 pixel (3.15 MB) | 2048 x 800 pixel (3.15 MB) |
カメラ | Basler daA2500- 14µm | Basler acA2040-55µm |
検出器 | ON Semiconductor MT9P031 | Sony IMX265 |
接続 | WiFi, Ethernet, HDMi, USB | WiFi, Ethernet, HDMi, USB |
内蔵ストレージ | 120 GB SSD | 120 GB SSD |
ディスプレイ | 7インチカラー液晶タッチパネル | 7インチカラー液晶タッチパネル |
装置サイズ | W21 x D37 x H18 cm | W21 x D37 x H18 cm |
装置重量 | 8 kg | 8 kg |
保証期間 | 2年間 | 2年間 |
ランニングコスト
この機器にはスライドガラスが必要ありませんので、ランニングコストはかかりません!
購入時にライセンスを購入し使用します。
ライセンスには無期限と測定回数制限がありますので、希望のライセンスを選定してください。
最初に測定回数制限を購入しても、あとから無期限にグレードアップもできます。
都度スライドガラスを発注する手間が省け、スライドガラスを使用するよりも安価に使用可能です。
おすすめポイント
2020年度のSIENTISTS’CHOICE AWARDSを受賞した製品です。
なんといっても特徴はスライドガラスが不要な点です!
スライドガラスがいらなければ、代理店へ発注する手間が省け、在庫の心配をしなくて済み、スライドガラスを落としてしまう心配もありません。
ランニングコストやスライドガラス問題を気にする方はこの製品がおススメです。
バイオラッド /TC20™
特徴
- 細胞株、初代培養細胞(組織または血液)、および幹細胞に対応
幅広い細胞サイズと種類に広く対応します。 - 革新的なオートフォーカス技術
マニュアルフォーカスに伴う人的バイアスを除去して、30秒でカウントします。 - 細胞サイズによるゲート機能
初代培養細胞のような複数の細胞種が混在するサンプルでは細胞サイズ範囲を指定して、目的の細胞だけをカウントすることができます。 - 細胞生存率
TC20全自動セルカウンター独自の複数焦点面解析を用いて、より正確に細胞をカウントすることができます。 - 簡単なデータエクスポートと分析
USBフラッシュメモリにいつでもオンボード上の100カウント分のデータをエクスポート可能です。またエクスポートされた細胞画像を分析するためTC20 Data AnalyzerソフトウェアによりPC上でデータ解析することができます。
★製品をYouTubeで紹介されていますので、確認してみてくださいね。
仕様
カウント時間 | 30秒 |
細胞濃度範囲、細胞/ml | 5 x 104–1 x 107 |
最適細胞濃度範囲、cells/ml | 1 x 105–5 x 106 |
細胞径範囲、μm | 6–50 |
サンプル量、μl | 10 |
データストレージ、カウント | 100 |
希釈計算機 | あり |
寸法 (幅 x 奥行き x 高さ) | 19×15×25.4cm |
重量 | 2.2kg |
ランニングコスト
カウンティングスライドは入数30枚入りを基本にセット販売を行っております。
使用頻度に応じて選定してくださいね。
※価格は2023年3月時点での情報となります。
おすすめポイント
製品自体は10年前ほどに販売開始されていますので、最新の機器に比べたら見劣りするところがあるかもしれません。
使い勝手や性能は最新機器の方がより良くなっていることが多いので、その点も踏まえて選定したいところです。
しかし、それだけ長く愛されてきている製品ともいえますね!
エムエステクノ/NucleoCounter
特徴
- 50秒未満で測定完了(全細胞数、生細胞数、死細胞数、細胞サイズ、生存率、凝集塊の存在割合)
- 困難な細胞の正確な計数
⇒ 凝集した細胞
⇒ 血液サンプル(PBMC、全血サンプル、CAR-T細胞 etc.)
⇒ 間葉系幹細胞(MSC、BMC、SVF etc.)
⇒ マイクロキャリア利用の培養細胞
⇒ 再生医療研究でのiPS細胞をはじめとする幹細胞 - Via1カセット利用によるヒューマンエラーの排除
最適なセルカウントを実現する技術 - キャリブレーション、メンテナンス不要
- GMP、21CFR Part11対応化可能※
- NucleoView™ ソフトウェアライセンス無制限
★製品をYouTubeで紹介されていますので、確認してみてくださいね。
仕様
測定範囲 | 5 x 104 ~ 5 x 106 cells/ml(最適レンジ) |
---|---|
サンプル溶液量 | 100μl(サンプルローディング時推奨量) Via1 Cassetteにロードされる量は約60μl |
測定時間 | 50秒(通常測定時)、120秒(凝集プロトコール使用時) |
サイズ | 40(W) × 23(H) × 25(D) cm、3kg |
電源 | 24VDC (100-240V、50-60Hz) |
消費電力 | 7/20W(待機モード/ピーク時) |
ランニングコスト
カタログ番号 | 品名 | 容量/入数 | 希望小売価格(税別) |
---|---|---|---|
910-0002 | 細胞処理試薬B, 500 ml (試験成績書有) | 500ml | ¥18,000 |
910-0003 | 細胞処理試薬A100, 500 ml (試験成績書有) | 500ml | ¥18,000 |
910-120ML | 細胞処理試薬A100&B, 各100 ml | 各100ml | ¥11,000 |
910-3010 | Solution 10 -Lysis buffer, 100 ml | 100ml | ¥18,000 |
910-3017 | Solution 17 -Blood Lysis Buffer, 25 ml | 25ml | ¥35,000 |
911-0013 | Cleaning Kit NucleoCounter 10本入 | 10本 | ¥16,000 |
912-0010 | NucleoCounter NC-200 IQ/OQ Kit | 1セット | ¥130,000 |
912-0013 | NC-200 PQ Kit 4(テストビーズ3本セット) | 1セット | ¥150,000 |
912-0014 | PQ Test Kit for NC-200(テストビーズ3本セット) | 1セット | ¥130,000 |
941-0012 | Via1-Cassette 100個入 | 100個 | ¥46,000 |
941-0024 | Via2-Cassette 100個入 | 100個 | ¥49,000 |
974-0005 | PQ Test Kit for NC-200(Via2-Cassette使用) | 1セット | ¥130,000 |
おすすめポイント
間葉系幹細胞を扱っている方や幹細胞を扱っている方に特に需要があり、
高い精度と信頼性で多くのラボで導入されています。
専用のカセットが高く、ランニングコストが気になるところではありますが、メンテナンスの手間を省きたかったり、GMPグレード・Part11対応希望の方にはおススメです。
アズワン /全自動セルカウンター MoxiZ
特徴
- より手軽により速くより高い信頼性
- コールター原理により再現性が高く、精度の高いサイズ測定が可能です。
- 血球・酵母など、最小2μmから計測可能です。
- 長寿命充電バッテリーを搭載しておりコードレスで使用可能です。
- 小型ですのでクリーンベンチでも場所を取りません。
- タッチスクリーンでスマートフォン感覚です。
- 低ランニングコストタイプです。
- わずか8秒でデータ取得できます。
仕様
サンプル容量 | 75μL |
濃度範囲 | ・3,000~500,000cells/mL (有効直径4~34µm、Type Mカセット使用の場合) ・3,000~1,750,000cells/mL (有効直径3~26µm、Type Sカセット使用の場合) |
サイズ範囲 | 3-34μL |
測定時間 | 8秒 |
ランニングコスト
カタログ番号 | 品名 | 容量・単位 | 希望小売価格 (円/税抜) |
---|---|---|---|
2-2112-12 | 全自動セルカウンター用 Moxi カセット(S) | 1袋(25枚入) | 28,000 |
※価格は2023年3月時点での情報となります。
おすすめポイント
安価で使いやすいセルカウンターです。
小型でコードレスとなっており持ち運びにも便利で、クリーンベンチ内でも場所を取りません。
手軽にセルカウンターを使用したい方にお勧めの製品です。
エアブラウン /オートセルカウンター EVE
特徴
- 凝集した細部でも測定が可能
先進的な解析アルゴリズムにより凝集細胞でも正確なデータが得られます - 組織または血液由来の初代細胞や幹細胞などの さまざまなサイズ・細胞に対応可能
- 迅速
20秒以内に生細胞・死細胞の数と細胞の生存率生を測定 - 小型・使いやすい
7 インチ LCD タッチスクリーン, クリーンベンチに設置可能, メンテナンスフリー - データの保存・解析が簡単
最大500個のデータの保存が可能、PCへのデータ転送はUSBメモリーを使用します
仕様
測定時間 | <20秒 |
測定レンジ(cells/ml) | 1×104-1×106 |
推奨測定レンジ(cells/ml) | 1×105-4×106 |
測定可能な細胞の大きさ | 5-60μm |
サンプル量 | 10μl |
染色方法 | トリパンブルー染色 |
ディスプレイ | 7”LCD タッチスクリーン |
イメージフォーマット | JPEG(image),CSV(raw data) |
データ送信方法 | USB driver |
本体サイズ | 27cm(W)×20cm(D)×19cm(H) |
重さ | 2.1kg |
ランニングコスト
カタログ番号 | 品名 | 容量・単位 | 希望小売価格 (円/税抜) |
---|---|---|---|
EVS-050 | EVE Cell counting slide(50枚/ 100test分) | 50枚×1箱 (1.5 ml トリパンブルー染色液 1本含む) | 10,400 |
※価格は2023年3月時点での情報となります。
おすすめポイント
凝集した細胞でも測定が行え、20秒以内で結果が出るのは嬉しい性能です。
アズワン製品に比べれば少し大きいですが、それでもセルカウンターの中では小型ですので、
クリーンベンチの中でも使用も問題ありません。
また、他のメーカーに比べスライドガラスが安価なので、ランニングコストが負担になりにくいのも
着目したいですね。
ネッパジーン /CASY セルカウンター&アナライザー
特徴
- シンプル:染色無し、前処理無し
- 速い:測定は10秒以下
- 独自性:体積をベースにした検出と凝集補正機能
- 信頼性:高い再現性(PBMC、細胞治療、免疫治療、バイオ製造など重要な用途においても)
- モジュール式:必要に応じてCASYを構成
- 細胞QC:生存率、細胞寸法分布(0.7-120μm)
仕様
測定原理 | 100万回測定/秒での電気パルス面積解析 ISO13319に準拠 |
生存率判定 | Electrical Current Exclusion (ECE) |
ダイナミックレンジ | 体積 1:70,000 直径 1:40 |
測定サイズチャネル | 512,000 |
表示サイズチャネル | 1,024 |
測定レンジ | 0.7-120μm |
分解能 | 1:512,000 |
標準測定時間 | 10秒 |
標準サンプル量 | 10-100μl |
ランニングコスト
写真 | 品番 | 品名 |
C-CUPS | CASY カップ [1,800 ヶ] | |
C-RACK | CASY ラック | |
C-TON | CASY トン [10 リットル] | |
C-CLEAN | CASY クリーン [500ml×3 本] | |
C-BLUE | CASY ブルー [30ml×4 本] | |
C-DISPENSER | CASY ディスペンサー 2~10ml |
おすすめポイント
・トリパンブルー染色なしで染色したい!
・正確性を求めたい!
・GMP/GLPに準拠、Part11対応がいい!
上記のような希望の方にお勧めの製品です。
2,000以上の文献でCASY装置が使用されており、信用度も高い製品です。
測定時間が短く、正確性が高く、信頼性もある三拍子そろったハイスペックな機器です。
シスメックス/CDA-1000
特徴
- 測定対象は多種多彩
【血球、培養細胞、酵母、藻類、花粉、精子、細菌、古細菌 など】 - レンジ切り替え無しで測定可能!
・ワイドなダイナミックレンジ 1:30(粒子径)を実現し、
1つのアパチャーで細孔の2-60%まで測定可能。
・粒子径測定ならレンジ切り替えなしで全範囲を一度に測定
100μmアパチャーの測定範囲:2-60μm - 測定原理に電気的検知帯方式(ノンシース方式)を採用
★製品紹介をYouTubeで行っておりますので、確認してみてくださいね。
仕様
本体のサイズ (W)x(D)x(H)mm | 250×370×390 |
---|---|
重さ | 約17.5kg |
電源 | AC100V ±10V 120VA以下50/60Hz |
測定原理 | 電気的検知帯法(コールター原理) |
測定対象 | 血球、培養細胞、酵母、藻類、花粉、精子、細菌、古細菌など |
測定範囲 | <標準>100μmアパチャー:2~60μm <オプション>25μmアパチャー:0.5~15μm <オプション>50μmアパチャー:1~30μm <オプション>200μmアパチャー:4~120μm |
おすすめポイント
レンジ切り替え不要で細胞や粒子を一度に測定可能な粒度分布です。
多くのラボに導入されており、論文にも掲載されています。
HP上から論文を確認することができますので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
また、測定対象の測定例をそれぞれアプリケーションレポートとして掲載しています。
希望の測定対象があれば一度確認してみてくださいね。
トミーデジタル/Cellaca MX
特徴
- 3分以内で24サンプルをカウント可能
- サンプル量は少量でOK
25 µlの細胞懸濁液で測定可能。 - オートフォーカス
オートフォーカスで素早くピントを合わせられます。 - 細胞ベースのアッセイ
シングルセルレベルでのデータ出力により、アポトーシス、細胞周期、タンパク質発現(GFP, RFP)、活性酸素等の細胞を用いたアッセイを可能にします。 - イメージングと解析を同時に行うことが可能。
- 21 CFR Part 11 対応
仕様
Cellaca MX BF | Cellaca MX FL2 | Cellaca MX FL5 | |
---|---|---|---|
チャネル | 明視野 | 明視野、Green、Red | 明視野、Blue、 Green、Red、Far Red |
チャネル数 | 1 | 4 | 14 |
LED励起光 | なし | 470、527nm | 365、470、527、620nm |
蛍光フィルター | なし | 534、655nm | 452、534、605、655、692nm |
主な色素 | トリパンブルー | トリパンブルー, AO/PI, Calcein AM, Annexin V, Caspase 3/7 | トリパンブルー, AO/PI, Hoechst, DAPI, GFP, RFP, CMFDA, Calcein AM, 7AAD, Annexin V |
測定時間 (24サンプル/プレート) | 48秒 | トリパンブルー:48 秒 蛍光:3分未満 | トリパンブルー:48 秒 蛍光:3分未満 |
必要サンプル量/ウェル | 25 µL – 100 µL 細胞懸濁液 50 µL – 200 µL総容量 | 25 µL – 100 µL 細胞懸濁液 50 µL – 200 µL総容量 | 25 µL – 100 µL 細胞懸濁液 50 µL – 200 µL総容量 |
細胞サイズの測定範囲 | 5 – 80 µm | 5 – 80 µm | 5 – 80 µm |
測定濃度範囲 | 1×105 – 1×107 | 1×105 – 1×107 | 1×105 – 1×107 |
蛍光機種へのアップグレード | 可能 | 可能 (色数追加) | なし |
IQ/OQ対応(別売) | 可能 | 可能 | 可能 |
21 CFR Part 11対応(別売) | 可能 | 可能 | 可能 |
オートメーション対応(別売) | 可能 | 可能 | 可能 |
OS | Windows 10 | Windows 10 | Windows 10 |
寸法 | 33cm x 33cm x 41cm | 33cm x 33cm x 41cm | 33cm x 33cm x 41cm |
重量 | 18kg | 19kg | 19kg |
ランニングコスト
指定のトリパンブルー染色やプレートはありませんので、ご自由に選定していただいても大丈夫です。
プレートの色は測定する試薬や反応系、実験条件によって異なりますが、一般的には、ブラックプレートやホワイトプレートが多く使われています。
ブラックプレートは、背景の蛍光を抑える効果があり、感度が高くなる傾向があります。
一方、ホワイトプレートは、反射率が高く、発光強度が増加する傾向があります。
また、グレープレートなどの中間色のプレートもあります。
どの色が最適かは、実験条件や目的によって異なるため、実験前には試験測定を行い、適切なプレートを選択してくださいね。
おすすめポイント
多検体を測定したい方はおススメの製品です。
使い勝手のよさと、高速でハイスループットの性能の高さはかなり好評で、
ベックマン社のVi-Cell よりも良いという方もいらっしゃいます。
世界的に需要のある製品ですので、検討されている方は試してみる価値ありです。
まとめ
今回はセルカウンターの下記製品を紹介させていただきました。
●サーモフィッシャー /Countess 3
●スクラム /CellDrop
●バイオラッド /TC20™
●エムエステクノ/NucleoCounter
●アズワン /全自動セルカウンター MoxiZ
●エアブラウン /オートセルカウンター EVE
●ネッパジーン /CASY セルカウンター&アナライザー
●シスメックス/CDA-1000
●トミーデジタル/Cellaca MX
他にも有名なセルカウンターは下記製品がありますが、大人の事情により掲載ができませんでしたが気になる方は調べてみてくださいね!
●ワケンビーテック/FACSCOPE B
●LUNA/ルナⅡTM
●メルク/セルカウンターScepter 2.0
●ベックマン/Vi-CELL BLU
●コーニング/セルカウンター
さて、セルカウンターは細胞培養するうえで必須の製品です。
手動でカウントすることも可能ですが、実験の時短・正確性や精度の向上のためにも導入したい製品です。
取り扱う細胞や検体によってセルカウンターにも得意・不得意がありますので、
この記事の紹介から用途に合った製品が見つかれば嬉しいです。
他にもいろいろな機器を紹介していますので、
興味のある方は是非覗いてみてくださいね。
この記事がいいなと思った方はブックマークや友人・知人への紹介をしていただけると嬉しいです。
これからもよろしくお願いします!
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