研究者にとって、不要になった理化学機器の適切な処分は重要な課題となっております。
オフィスのOA機器を処分したり、機器を廃棄するときにはどうしても業者へ依頼をしなくてはなりません。
しかし、理化学機器は買取もしてもらえる可能性があることはご存知でしょうか?
本記事では、産廃方法や買取ビジネス、産廃ビジネスをしている業者を紹介をし、研究者の皆様の負担軽減に役立てれば幸いです。
この記事で紹介する概要は下記になっております。
見出し1:ライフサイエンス研究者必見!不要になった理化学機器の賢い処分方法
このセクションでは、研究者にとって最適な処分方法の概要を説明します。
見出し2:廃棄前にチェック!理化学機器の買取で高値売却を実現
このセクションでは買取ビジネスのメリットと、高値売却を実現するためのポイントを紹介します。
見出し3:産廃専門業者の選び方!おすすめの産廃業者を紹介!
このセクションでは、産廃業者を選ぶ際のポイントや紹介業者の概要と口コミ情報を記載しています。
見出し4:理化学機器の産廃に関するQ&A 9選
このセクションでは、理化学機器の産廃に関するよくある質問と回答をまとめました。
買取を高くするポイントを知ることで、買取価格を高くすることが出来るかもしれません。
おすすめの買取業者も紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ライフサイエンス研究者必見!不要になった理化学機器の賢い処分方法
研究活動において、不要になった理化学機器の適切な処理は重要な課題です。適切な処理を行わないと、環境汚染や法令違反のリスクがあります。
このセクションでは、不要になった理化学機器の賢い処分方法について解説します。具体的には、以下の内容を紹介します。
- 産業廃棄物と有価物の違い
- 産業廃棄物の処理方法
- 買取業者の選び方
- リユースのメリット
- 法令遵守の重要性
産業廃棄物と有価物の違い
不要になった理化学機器は、産業廃棄物または有価物に分類されます。
- 産業廃棄物:事業活動によって生じた廃棄物
- 有価物:リサイクルできる価値のある廃棄物
産業廃棄物と有価物の違いは、以下のとおりです。
項目 | 産業廃棄物 | 有価物 |
---|---|---|
費用 | 処理業者に支払う | 買取業者から買取価格を受け取る |
手続き | マニフェストの発行が必要 | 不要 |
責任 | 事業者が最終的な責任を負う | 買取業者が責任を負う |
産業廃棄物の処理方法
産業廃棄物の処理方法は、以下のとおりです。
- 委託処理:処理業者に処理を委託する
- 自己処理:自ら処理を行う
委託処理は、専門知識や設備を持たない事業者にとって一般的な方法です。自己処理は、許可を受けている事業者のみが行うことができます。
そのため、一般的なラボでは委託処理を依頼することになるでしょう。
買取業者の選び方
不要な理化学機器を売却したい場合は、買取業者を選ぶ必要があります。買取業者を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。
◆許可の有無
産業廃棄物や特定有害廃棄物の処理には許可が必要になります。買取業者が必要な許可を取得しているか確認しましょう。
◆実績
理化学機器の買取実績が豊富な業者を選ぶことで、適正な査定とスムーズな取引が期待できます。
◆買取価格
複数の業者から見積もりをとり、比較検討しましょう。少し面倒ではありますが、2-3社には依頼をしたいところですね。
参考までに買取対応している業者を紹介しますので、気になる方は問い合わせてみてください。
買取業者は次のセクションで紹介しておりますのでチェックしてくださいね!
◆サービス内容
口コミやレビューを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
リユースのメリット
不要な理化学機器をリユースすることは、以下のメリットがあります。
◆環境負荷の軽減
廃棄物を減らすことで、焼却や埋め立てによる環境負荷を軽減できます。
◆コスト削減
廃棄費用を削減できるだけでなく、場合によっては買取価格を得ることができます。
◆資源の有効活用
まだ使用可能な機器を再利用することで、資源の有効活用につながります。
◆研究の発展に貢献
研究室や教育機関で再利用されることで、研究の発展に貢献できます。
廃棄前にチェック!理化学機器の買取で高値売却を実現
研究活動において、不要になった理化学機器の適切な処理は重要な課題です。近年は、環境への配慮やコスト削減の観点から、廃棄ではなく買取を検討する研究者も増えています。
しかし、理化学機器は種類や状態によって買取価格が大きく異なるため、高値売却を実現するにはいくつかのポイントがあります。
Point1:高値売却につながる機器の状態
Point2:高値売却につながる情報
Point1:高値売却につながる機器の状態
査定依頼するには状態が良くないといけません。
下記のポイントは査定前に確認しておきましょう!
◆動作確認
電源が入るか、基本的な機能が動作するか確認しましょう。もし、故障個所があるなら修理しておく方が査定額はUPしやすいです。不具合が見られる製品は買取してもらえないこともあるので注意!
◆外観
傷や汚れが少ない方が高値査定につながります。外観を綺麗にするために汚れやほこりなどは落としておきましょう。
◆付属品
取扱説明書や保証書などの付属品があると、査定額がアップします。
◆データ消去
機器に保存されているデータは、事前に消去しておきましょう。
◆梱包
輸送中に破損しないよう、丁寧に梱包しましょう。
Point2:高値売却につながる情報
買取に出す機器の情報がわからなければ買取をしてもらことはできません。
買取業者に連絡する前に下記情報は確認しましょう。
機器の型番
型番は、査定額算定の重要な要素となります。メーカー名、製品名、型番やオプションで付けているものがあれば一緒に情報提供しましょう。
購入時期
購入時期が新しい方が、高値査定につながります。もし、購入時期がわからなければ代理店やメーカーへ連絡すれば教えてもらうことができます。その際はシリアルナンバーが必要となりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
使用状況
使用頻度や使用時間などの情報があると、査定額がアップします。機器の情報が残っていればよいですが、わからなければ目安稼働時間を伝えるようにしましょう。
メンテナンス履歴
定期的なメンテナンスを行っていた場合は、その記録があると査定額がアップします。機器が正しくメンテナンスされているわかれば、買取業者としても安心ですよね。
不要になった理化学機器を高値売却するためには、上記のポイントを参考に、適切な買取業者を選び、機器の状態を整えて情報を整理することが重要です。
おすすめの買取業者を紹介!
それでは上記ポイントを踏まえておすすめの買取業者をご紹介します。
査定は無料ですので、廃棄前に一度見積を取ってみましょう!
各社代理店を介さずの契約となるので、直接連絡をしてくださいね。
アズワン株式会社
ライフサイエンス系の総合商社で有名なアズワンが運営する機器買取サービスです。
業界の知識がある業者が査定をすることで相場がわかるので、安く見積られることは少ないです。
◆主な買取品目◆
試験機器
(恒温槽、乾燥器、インキュベーター、デシケーター、電気炉)
真空機器
(真空ポンプ、蒸着装置、ターボ分子ポンプ、マスフローメーター、真空蒸着、スパッタ、ドライエッチング、アッシング、CVD、イオン注入装置)
分析機器
(グローブボックス、純水装置、ガスクロ、液クロ、ICP、分光計)
光学機器
(実体顕微鏡、生物顕微鏡、光源、UV照射装置、照明)
クリーン機器
(クリーンベンチ、クリーンエアユニット、FFU、クリーンブース)
ユーティリティ
(純水装置、イオナイザー、UV照射装置)
※消耗品の買取はできませんのでご注意ください。
※アズワン株式会社のHPより情報を引用しております。
ネオサポ
代理店業も行っているリカケンホールディングスが運営している運用サポートソリューションです。
運営するリサイクルネットワークは中古売買事業で30年以上の実績を持つMHCリユースサービスとのタイアップしておりますので、買取実績も多く信頼できるサービスです。
◆主な買取機器◆
フローサイトメーター
セルソーター
リアルタイムPCR
分析天秤
HPLC
顕微鏡
他にも多数買取をしておりますので、希望の製品があれば問い合わせてみてくださいね。
また、研究業務の効率化を図るサービスも行っております。
ラボストックサポート
消耗品を資産の在庫管理を一括でできるサービス
マルチベンダーサービス
機器の定期メンテナンスや年間バリデーションをまとめて請け負うサービス
Listill EC
見積や購入、購買管理などの購買関連を同一システム上で行うサービス
気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね。
アップリフティング株式会社
Upliftingは、2023年に設立された理化学機器や分析機器を買取・販売する会社です。
この会社は、環境に配慮した取り組みを行っている会社で、理化学機器や分析機器を買い取ることで、廃棄される機器を減らし、環境に貢献しています。
また、再販することで、機器の利用を促進し、資源の有効活用につなげています。
◆主な買取項目◆
液体クロマトグラフ(UPLC・HPLC)
ガスクロマトグラフ(GC)
分光光度
液体クロマトグラフ質量分析装置(LCMS)
誘導結合プラズマ質量分析装置(ICPMS)
ガスクロマトグラフ質量分析装置(GCMS)
DNAシーケンサー
他にも多種多様な機器を買取しておりますので、一度問い合わせてみてくださいね。
産廃専門業者の選び方!おすすめの産廃業者を紹介!
このセクションではおすすめの産廃業者の選び方や、産廃業者を紹介します。
すでに産廃業者へ依頼されている方もいらっしゃると思いますが、この機会に一度見直してみませんか?
産廃業者選びのポイント
産廃業者を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。
1. 許可の確認
産廃処理には、必ず許可が必要です。業者を選ぶ前に、必ず許可を持っているか確認しましょう。
2. 見積もり
複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
少しめんどくさいですが、比較すると思ったより差があったりしますよ!
損をしないためにもより良い業者を選びましょう!
3. サービス内容
- 収集運搬
- 書類作成
- 分別作業
- 処理方法
など、必要なサービス内容を確認しましょう。
4. 対応
担当者の対応が丁寧かどうかも、重要なポイントです。
5. 実績
過去の実績が豊富な業者を選ぶと安心です。
6. 口コミ
インターネット上の口コミも参考にしましょう。
7. 安心感
何かあったときにも、責任を持って対応してくれる業者を選びましょう。
それでは種類ごとに業者を紹介していきますね!
事務用品やOA機器などに強みのある産廃業者
TOKYO環境プロジェクト
TOKYO環境プロジェクトこちらの会社は、全国対応の回収、清掃、仕分けなど、さまざまなサービスを提供しています。また、24時間365日のカスタマーサービスと、場合によっては当日中の回収対応が可能です。さまざまなパッケージから選択でき、どんな量の品物でも対応可能。
口コミ情報
引越の際に出てくる、使わなくなった家具や壊れてしまった家電、いらなくなった様々なものを処分する際に、JAPAN環境プロジェクトを見つけました。サイトが爽やかな感じだったのでお願いしてみましたが、対応いただいたスタッフの方も爽やかな方で、好感が持てました。特に分別しなくても回収してくれたので、非常に助かりました。
https://tokyo-kankyo-project.com/rentracks/
倉庫に眠っていた不用品を全部お願いしました。(40代男性)
ずっと使っていなかった倉庫を開けてみると、数年前に使用していた子供のおもちゃなどの不用品が大量に眠っていました。全て片付けていたら大変なので、業者様にお願いをすることにしました。見積もりをお願いした業者様の中で一番安く、さらにすぐに対応いただけるとのことでしたのでお願いをしました。安く早く綺麗にしていただいたので満足しています。
https://tokyo-kankyo-project.com/rentracks/
依頼をするときは内容をしっかりと確認しておいた方が安心ですね。
クリーンクルー
関東エリアのみとなりますが、東京・千葉・埼玉・神奈川の方におすすめの業者です。
オフィス家具の撤去、機器の撤去、データの破棄など、さまざまなサービスを提供。
また、Pマークを取得しているため、機密情報の安全な取り扱いが保証されています。
無料の相談や見積もりを提供しており、オンラインで予約することもできます。
口コミ情報
廃試薬・廃薬品の回収業者を紹介!
大阪薬研株式会社
大阪薬研株式会社は、廃棄物処理やボンベなどの回収をしたり、化学品や医薬品の販売も行っている会社です。
廃棄物処理では、化学品や医薬品、産業廃棄物など、さまざまな種類の廃棄物を処理しています。
また、回収では、不要になったボンベや容器なども回収しています。
口コミ情報はありませんでしたが、試薬の販売も行っており知識が豊富ですので安心して任せることが出来るかと思います。
WEBで見積依頼もできますので、一度査定をしてもらってはいかがでしょうか?
相田化学工業株式会社
全国展開している産廃を得意としている会社です。
感染性産業廃棄物や廃油、廃酸などの産廃も行っておりますので、処理に困っている方は一度相談してみてはいかがでしょうか?
こちらも回収に関する口コミ情報は見当たりませんでしたが、1965年から約60年続く老舗企業ですので、対応には安心できるかと思います。
理化学機器の産廃に関するQ&A 9選
Q1. 理化学機器の産廃処理って必要?
A1. 必要です。
一般ゴミとして捨てるのは違法行為となるため、必ず産廃業者に依頼して適切に処理する必要があります。
Q2. どんな種類の産廃になる?
A2. 理化学機器の種類や材質によって異なります。
代表的な種類としては、以下のようなものがあります。
- 一般廃棄物: 汚染されていない機器
- 産業廃棄物: 汚染されている機器、廃油、廃酸など
- 特定有害廃棄物: 水銀、鉛など、人体や環境に特に有害な物質を含む機器
Q3. 処理費用はどのくらい?
A3. 処理方法や機器の種類、量によって異なります。
一般的には、数千円から数万円程度です。
Q4. 自分で処理することは可能?
A4. 許可や設備がない場合は、不可能です。
必ず許可を持った産廃業者に依頼しましょう。
Q5. 廃棄物の分別は必要?
A. 必要です。種類ごとに分別することで、適切な処理が可能になります。
Q6. マニフェストの発行は必要?
A. 必要です。マニフェストは、廃棄物の排出者から処理業者までの流れを追跡するための書類です。
Q7. 廃棄物のデータ消去は必要?
A. 必要です。個人情報や機密情報が含まれている場合は、必ず消去してから廃棄しましょう。
Q8. 廃棄物に関する法令は?
A. 廃棄物処理法、循環型社会形成推進法などが関係します。
Q9. 廃棄物に関する相談窓口は?
A. 環境省や自治体の相談窓口があります。
まとめ
見出し1:ライフサイエンス研究者必見!不要になった理化学機器の賢い処分方法
見出し2:廃棄前にチェック!理化学機器の買取で高値売却を実現
見出し3:産廃専門業者の選び方!おすすめの産廃業者を紹介!
見出し4:理化学機器の産廃に関するQ&A 9選
不要な理化学機器を賢く処分するには、以下の点を意識することが重要です。
- 産廃と有価物の違いを理解する
- 適切な処理方法を選択する
- 信頼できる業者を選ぶ
- リユースのメリットを検討する
- 法令を遵守する
お金を支払って機器を廃棄するなら、一度買い取れるかの見積もりを行って費用を獲得する方がコスト削減になりますよね。
そこで費用を補填ができれば、他にほしい機会を購入できるかもしれませんので、安易に産廃しないよう注意してくださいね。
また、今利用されている産廃業者を見直すことで廃棄のコストカットになるかもしれません。
費用を削減できるところは削減して、研究費用にあてるようにしていきましょう!
また、機器を検討されている方はカテゴリでまとめておりますので、そちらから参考にしてみてくださいね。
この記事が役に立てましたら、会社の仲間や友人に紹介してもらえますと幸いです。
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