★リアルタイムPCRを検討しているけど種類が多くて比較がめんどくさい!
★なるべくコストを抑えたいけど、仕様は妥協できない
★そもそもリアルタイムPCRって何?
こんなお悩みの方に向けてこの記事では国内で販売メーカー9社を性能やサービス、価格などを一覧で比較できるように紹介しております。
また、リアルタイムPCRってよくわからない、消耗品ってどんなものがあるの?という方にも向けて
それぞれ紹介しています。
リアルタイムの更新を検討している方やすでにご存知の方は、目次の製品紹介へジャンプしてくださいね。
製品を一覧で紹介しているのと、それぞれの機器の特徴を個別紹介もしております。
一覧で目星を付けていただき、個別紹介で特徴や性能を確認してくださいね!
また、今回機器の更新で検討されている方は是非こちらの記事もご確認ください!
機器の賢い処分方法をまとめておりますので、参考にしてみてくださいね。
それではいきましょう!
リアルタイムPCRの原理とは?わかりやすく解説!
リアルタイムPCRの原理は、DNAの増幅をリアルタイムでモニタリングできる特別な方法です。
これをもっとわかりすいように解説していきますね。
まず、DNAからほしい情報を得るために、それを増やすことでほしい情報を見つけやすくします。
そのため、リアルタイムPCRでは、まず、DNAをコピーする作業が行われます。
~イメージ~
小説(DNA)から目的の言葉(情報)を探したいときに1冊だけだと、見つけるのが大変ですよね。
本をたくさんコピーして、みんなでほしい言葉を探すようなイメージです。
リアルタイムPCRは、DNAを増やすとき、その増えている量をリアルタイムで見ることができます。
~イメージ~
お菓子を焼くときに、焼き加減を見ながら焼いている方が調理しやすいですよね。
窓のないオーブンだとどれだけ焼けているか確認ができないので、ドアを開けたら焦げているかもしれません。
増えたDNAの量を目で見ながら確認できるので、研究でとても役立ちます。
リアルタイムPCRとは、簡単にまとめるとDNAを増やす特別な機器で、そのDNAの増えている量をリアルタイムで見ることができる方法です。
選定するときに確認するポイントを紹介!
性能検証(IQOQ): リアルタイムPCR装置の性能検証は非常に重要です。導入時に装置が正確に動作し、信頼性が高いことを確認しましょう。また、21 CFR part11が必要な方は合わせて検討時に確認しておきましょう!
遺伝子定量の目的: リアルタイムPCRの主な目的は遺伝子の定量です。研究や医療の目的に合わせて、どの遺伝子を定量するかを考え、それに適した装置を選ぶことが大切です。
検出方法の選択: リアルタイムPCRでは蛍光色素を使用して検出します。検出方法(例:インターカレーション法、ハイブリダイゼーション法)についても検討し、実験の要件に合致するものを選びましょう 。
他の測定方法との比較: リアルタイムPCRは遺伝子定量のための方法の一つです。他の方法(例:ノーザンブロッティング)と比較して、利点と制限を考慮し、最適な選択を行いましょう 。
一例ではありますが、検討するうえでは欠かせない内容です。
機器の性能に関しては商品一覧でまとめて紹介しますね。
おすすめの消耗品
それではリアルタイムPCRで使えるおすすめの消耗品を紹介していきます。
販売している主なメーカーと製品特徴を簡単にまとめていますので、参考にしてみてくださいね。
プライマー
高感度で特異的な検出が必要な場合は、TaqManプローブとTaqManプライマーの組み合わせを使用した製品が適しています。
簡便かつ迅速な検出が必要な場合は、SYBR Green I染色を使用した製品が最適。
また、逆転写とリアルタイムPCRをワンステップで行うことができる製品は、手順を簡略化したい場合に適しています。
また、オリゴ合成もまとめておりますので、一度見直してみてはいかがでしょうか?
Thermo Fisher Scientific
- TaqMan Gene Expression Assays
- 特長:TaqManプローブとTaqManプライマーの組み合わせにより、高感度で特異的な検出が可能。
- SYBR Green I Assays
- 特長:SYBR Green I染色により、簡便かつ迅速な検出が可能。
- SuperScript III Platinum One-Step RT-qPCR Kit
- 特長:逆転写とリアルタイムPCRをワンステップで行うことができる。
タカラバイオ
- 逆転写酵素PrimeScript シリーズ
- 特長:短鎖から長鎖までバックグラウンドの少ないcDNA合成
- 特徴:正確性の高いcDNA合成が可能
- One Step PrimeScript™ RT-PCR Kit (Perfect Real Time)
- 特長:1ステップリアルタイムRT-PCR専用のキット。操作が簡便でコンタミネーションの心配なし
- TB Green® Fast qPCR Mix
- 特徴:変異型Taq DNAポリメラーゼと抗Taq抗体により高速反応と正確なターゲット検出を実現。
Agilent Technologies
- AffinityScript QPCR cDNA Synthesis Kit and QRT-PCR Master Mixes [RUO]
- 特徴:幅広い温度帯で高い活性: AffinityScript QPCR cDNA Synthesis Kitは、37~55℃の範囲で高い逆転写活性を維持。
- 特徴:短時間で完了: 簡潔なプロトコールにより、cDNA合成はたったの15分で完了。
- Brilliant III Ultra-Fast QPCR/QRT-PCR Master Mixes [RUO]
- 特長:化学修飾ホットスタート技術を使用し、40分でStepOnePlus Real-Time PCR systemでのQPCRが完了します。
- 特徴: AffinityScript QPCR cDNA 合成キットを併用すると、改良されたホットスタート技術により再現性の高い結果が得られます。
- Brilliant III Ultra-Fast SYBR Green QPCR Master Mixes [RUO]
- 特長:qPCR反応時間の高速化: Taqポリメラーゼの変異導入により、40分以内の反応時間。
- 特長:改良されたホットスタート: 高速ホットスタートが反応時間を減少し、プライマーダイマーの生成を減少。
DNAポリメラーゼ
DNAポリメラーゼの選択には、以下の点に注意する必要があります。
- 特異性:目的とする遺伝子を特異的に増幅できるDNAポリメラーゼを選択する。
- 耐熱性:PCRの反応条件で安定して増幅できるDNAポリメラーゼを選択する。
- フィデリティ:増幅されたDNAの誤り率が低いDNAポリメラーゼを選択する。
- 処理能力:短時間で大量のDNAを増幅できるDNAポリメラーゼを選択する。
これらの点を考慮して、目的や用途に合ったDNAポリメラーゼを選択することが重要です。
Thermo Fisher Scientific
- AmpliTaq DNA ポリメラーゼ
- 特徴:広範なターゲットを増幅可能
- 特徴:PCR 反応条件: 50 µL あたり 1 ng テンプレート DNA、1.25 ユニットの酵素、均一なアニーリング
- Platinum II Taq Hot-Start DNA ポリメラーゼ
- 特徴:最適なプライマーアニーリングを必要とせず、全てのPCRアッセイを同時に進行可能
- 特徴:革新的なバッファー、高性能のTaq DNAポリメラーゼ、ホットスタート技術の組み合わせにより、非常にタフなアプリケーションでも優れたPCR結果を達成
- Platinum Direct PCR Universal Master Mix
- 唾液、口腔スワブ、血液、爪、毛、HeLa S3 細胞など、さまざまなヒト組織からのDNAの増幅に成功。
プロメガ
- DNA Polymerase I
- 特徴:Proof Reader機能: 3’→5’エキソヌクレアーゼ活性を持ち、伸長中のDNA鎖でヌクレオチドを置換する機能もある。
- DNA Polymerase I Large (Klenow) Fragment
- 5’→3’ポリメラーゼ活性、3’→5’エキソヌクレアーゼ、ストランド置換活性を保持
ニッポンジーン
- 96-7 DNA Polymerase
- 特徴:5’→ 3’DNA ポリメラーゼ活性と鎖置換活性を有する
- 特徴:一定温度でのDNA合成が可能
- Go-to DNA Polymerase
- 特徴:伸長速度が速く、DNA増幅効率が良い。
- 特徴:校正活性を有し、正確性が高い。
dNTP(デオキシリボヌクレオチド三リン酸)
dNTPの選択には、以下の点に注意する必要があります。
- 純度:dNTPの純度が高ければ高いほど、エラー率が低くなります。
- エラー率:dNTPのエラー率が低ければ低いほど、増幅されたDNAの正確性が高くなります。
- 価格:dNTPの価格は、純度やエラー率によって異なります。
タカラバイオ
- dNTP Mixture
- 特徴:DNAポリメラーゼの基質として使用可能
- 特徴:PCR反応に希釈せずそのまま使用できる
プロメガ
- dNTP Mix
- 特徴:高純度 (>99% 三リン酸塩)、安価
NEB
- デオキシヌクレオチド (dNTP) 溶液混合物
- 特徴:それぞれ10mMのdATP、dCTP、dGTPおよびdTTPが混合した状態で含まれています。PCRのセットアップなどに使用可能。
東洋紡
- Deoxyribonucleotides (dNTPs)
- 特徴:DNA Polymeraseによる合成反応の基質
- 特徴:(NTP-501, UTP-101) キャリーオーバーコンタミネーションの防止
蛍光プローブ
蛍光プローブの選択には、以下の点に注意する必要があります。
- 特異性:目的とする遺伝子を特異的に検出できる蛍光プローブを選択する。
- 感度:検出したい量のターゲットDNAを検出できる感度の蛍光プローブを選択する。
- 蛍光色素:検出装置との相性が良い蛍光色素を使用した蛍光プローブを選択する。
タカラバイオ
- SYBR™ Greenシリーズ
- SYBR Green I 特徴
- DNA検出感度: 20 pg以下(254 nmトランスイルミネーター使用)
- エチジウムブロマイドより感度が25~100倍高い
- 染色後の脱色不要で実験時間短縮可能
- SYBR Green II 特徴
- RNA検出感度: 1 ng以下(254 nmトランスイルミネーター使用)
- SSCP分析など高感度が必要な実験に適している
- 洗浄・脱色不要で実験時間節約可能
Thermo Fisher Scientific
- SYBR™ Green I Nucleic Acid Gel Stain
- 特徴:高感度で、RNAやssDNAの存在によるアッセイの影響を低減
- 特徴:アガロースゲルおよびポリアクリルアミドゲル中のdsDNAの検出に使用可能
コスモバイオ
- ZytoLight® SPEC MET/CEN 7 Dual Color Probe
- 特徴:MET遺伝子と第7番染色体のセントロメア領域に特異的なプローブ。
- 特徴:橙色蛍光(CEN7プローブ)と緑色蛍光(SPEC METプローブ)で構成される混合プローブ。
株式会社GSP研究所
- Gene FISH Probe
- 特徴:豊富なラインナップから最適なプローブを提供
製品一覧
それではリアルタイムPCRのおすすめ機器を紹介していきます。
※横に見切れている場合は横スクロールしてご覧ください。
SHIFTを押しながら、マウスのホールをまわしてもらうと横スクロールが簡単にできます。
マウスにホイールがない方は、マウスパッドを二本指で触りながら横に動かしてみてくださいね。
のボタンから個別製品紹介へジャンプすることが可能です。
※各社2023年12月時点の仕様を掲載しております。詳細はメーカーHPをご確認ください。
個別製品紹介
アジレントテクノロジー/AriaMx
製品としては申し分ないですが、見積や修理対応の際にアジレントの本国へ確認する必要があるため、レスポンスに時間がかかることがあります。
また、デモは未確認ですので希望の方はメーカーまたは代理店までお問い合わせください。
製品特徴
- 🌐 高いフレキシビリティと直感的なタッチスクリーン
- 📊 正確な定量解析用ソフトウェアと自己診断機能
- 🧪 96ウェルフォーマット、蛍光色素や蛍光ラベルプローブ対応
- 🔄 サーマルサイクラー、LED励起光源と検出部一体化の蛍光検出モジュール
- 🧬 遺伝子発現解析、DNA定量PCR、SNP検出など多岐にわたる研究に活用可能
- 🔄 モジュール式蛍光検出器、最大6チャネルのマルチプレックス解析
- ⚡ 高速分析、自己診断機能(2モード)
- 🤖 直感的なタッチスクリーン操作、グローブ着用でも軽快
- 🎯 ROXによるウェル間誤差補正機能、高解像度融解曲線解析機能
- 📄 高性能レポート作成機能
製品仕様
AriaMx リアルタイム PCR システム ハードウェア 仕様
光源 | 色素特異的LED(x8)/オプティカルモジュール |
検出 | シリコン-フォト検出器(x8)/オプティカルモジュール |
検出蛍光色素 | FAM/SYBR、HEX/VIC、ROX/TexasRed、Cy3、Cy5、ATTO425 取り替え可能モジュール型 搭載スロット6ユニット分 リファレンスチャネルは不要 |
電源 | 100 – 240 V AC, 50/60 Hz 11A |
反応液量 | 10 – 30 μl |
加熱・冷却システム | ペルチェ方式 96ウェルブロック |
利用環境 | 温度:18 – 35 ℃ 湿度:85% 以下(結露しないこと) 標高:7,500フィート以下 |
重量 | 23 kg |
外形寸法 | 50 cm(幅) x 46 cm(奥行) x 42 cm(高さ) |
対応チューブ・プレート | 0.2 ml ロープロファイルチューブおよびキャップ (8連式、96ウェル式を含む) |
AriaMx ソフトウェア | Windows 7 および Windows 10 対応 CD(1 枚) |
AriaMx リアルタイム PCR システム 性能
サーマルシステム | 加熱: 6 ℃/秒 冷却: 2.5 ℃/秒 温度精度:± 0.2℃ |
サイクル速度 | 43分/40サイクル(アジレント標準プログラム) |
ダイナミックレンジ | 最大 9 オーダー |
定量性能 | Ct の標準偏差 |
定量感度(FAM) | 10万コピーから 12 コピーまでを 95% の信頼度で定量 |
マルチプレックス | 最大 6カラー(利用される蛍光色素による) |
キアゲン/Rotor-Gene Q
温度の均一性が高く、紹介メーカーでは最高の均一性を有しています。
低メンテナンスで使用できますので、メンテナンスの手間や費用を抑えたい方におすすめの製品です。
デモ対応もしておりますので、希望の方はメーカーHPや代理店までお問い合わせください。
製品特徴
- 🔄 ロータリーデザイン: Rotor-Gene Qは、優れた性能を提供するためのユニークなロータリーデザインを持っています。
- 📊 パフォーマンス: Rotor-Gene Qは、最も難解なクラス IV SNPsをHRMで解読できる唯一のリアルタイムサイクラーです。
- 🌈 光学範囲: Rotor-Gene Qは、UVから赤外線まで広がる最も広い光学範囲を提供します。
- 🛠️ 低メンテナンス: Rotor-Gene Qは、メンテナンスが少なく、使いやすさを最大限に活かしています。
- 🧪 多様なアプリケーション: QIAGENの最適化されたキットと組み合わせることで、Rotor-Gene Qは多岐にわたるアプリケーションに対応します。
- 📈 HRMオプション: Rotor-Gene QのHRMオプションは、高感度の光学HRMチャンネルや高いデータ取得レートを備えています。
- 🛠️ 低メンテナンス: Rotor-Gene Qは、メンテナンスが少なく、使いやすさを最大限に活かしています。
製品仕様
特徴 | 仕様 |
---|---|
寸法 | 幅、37 cm (14.6 インチ)。高さ、28.6 cm (11.3 インチ)。 奥行き (ケーブルを除く)、42 cm (16.5 インチ)。 奥行き (ドアを開いた状態)、53.8 cm (21.2 インチ) |
動作温度 | 18~30℃ (64~86°F) |
汚染レベル | 2; 環境クラス 3K2 (IEC 60721-3-3) |
湿度 | 10 ~ 75% (結露なきこと) |
特徴 | ダイナミックレンジ、10桁 |
本器のプロトコル/主なアプリケーション | 遺伝子発現解析、マイクロRNA検出、ウイルス検出、 SNPジェノタイピング、SNPジェノタイピング、高分解能融解解析(HRM) |
ソフトウェア | Q-Rex ソフトウェア (付属のインストール CD に収録) |
過電圧カテゴリ | Ⅱ |
放熱量・熱負荷 | 平均、0.183 kW (632 BTU/時間)。ピーク、0.458 kW (1578 BTU/時) |
光学系 | UV から赤外線までの波長にわたる最大 6 チャンネル。 励起源: 高エネルギー発光ダイオード。 検出器: 光電子増倍管; 取得時間: 4 秒。 ソフトウェアにより、新しい励起/検出波長の組み合わせを作成できます。 |
電力 | 100 ~ 240 V AC、50 ~ 60 Hz、<520 VA (ピーク)。 消費電力 <60 VA (スタンバイ)。 主電源電圧の変動は公称電源電圧の 10% を超えてはなりません。 F5a 250Vヒューズ |
この製品用に設計されたキット | artus QS-RGQ キット (一部の国では利用できない)、 RG SYBR Green PCR キット。 RG SYBR グリーン RT-PCR キット; RG プローブ PCR キット; RG プローブ RT-PCR キット; RG マルチプレックス PCR キット |
設置場所 | 屋内専用 |
サンプル数 (スループット) | チューブ0.2ml; ストリップチューブ 0.1 ml (4 チューブ); ローターディスク 72; ローターディスク 100; Rotor-Disc 100 を使用すると、 1 回の実行で最大 100 個のサンプルが採取可能 |
保管条件 | メーカーのパッケージでは 15 °C ~ 30 °C (59 °F ~ 86 °F)。 相対湿度 75% (結露なきこと)。 環境クラス 1K2 (IEC 60721-3-1) |
テクノロジー | リアルタイム PCR サイクラー |
輸送条件 | メーカーのパッケージでは –25°C ~ 60°C (-13°F ~ 140°F)。 最大。相対湿度 75% (結露なきこと)。 環境クラス 2K2 (IEC 60721-3-2) |
保証 | 装置使用期間は 1 年。励起LEDの寿命保証 |
熱性能 | 温度範囲、35 ~ 99℃。 温度精度、±0.5℃(タイプ、時計開始後30秒で測定)。 温度分解能、±0.02℃ (プログラム可能な最小増分)。 温度均一性、±0.02℃ |
標準的な実行時間 | 45 分で 40 サイクル (アッセイに依存) |
重さ | 12.5 kg (27.6 ポンド)、標準構成 |
高度 | 最大 2000 m (6500 フィート) |
アナリティクイエナ/qTOWER3シリーズ
ドイツ発祥の海外メーカーです。国内ではワケンビーテックというメーカーが国内輸入代理店を務めています。
カール ツァイス イエナ社を前身とする会社ですので顕微鏡・光学部材製造に強みを持っています。
システムはPC制御タイプ(96もしくは384ウェルフォーマット)もしくは10インチのタッチパネル式スタンドアローンタイプ(96ウェルのみ)2種類からの選択になります。
製品特徴
- 🌈 多機能: 最大6色搭載可能なカラーモジュール
- 🚀 高性能: 精確な温度制御と特許技術の高性能光学系システム
- 🔄 柔軟: 使用可能消耗品および試薬はいずれもオープンプラットフォーム設計
- 🎓 実用的: 直感的かつ簡単操作が可能なソフトウェアコンセプト
- 🔄 多様性: 96もしくは384ウェルブロックフォーマット
- 📊 傑出したパフォーマンス: グラジエント機能と最大6つのカラーモジュール選択可能
- 🎛 光学システム: 4色LED光源と8連光学ファイバー
- 🌡 温度制御: 金コーティングしたシルバーブロック(384ウェルはアルミニウム)
- 🔄 オプション: グラジエント機能と最大6つのカラーモジュール
- 🖥 ソフトウェア: qPCRsoftで装置制御と解析
製品仕様
サーマルブロック | |
---|---|
ブロック材質 | シルバーブロック 金コーティング |
ブロック容量 | 96 ウェル 0.2 mL チューブ |
サンプル量 | 5 – 80 μL (10 – 80 μLを推奨) |
加熱速度 | 8℃ / 秒 |
冷却速度 | 6℃ / 秒 |
温度設定範囲 | 4 – 99 °C |
温度均一性 | 55 °C ± 0.15 °C 15 秒後 |
温度コントロール精度 | ± 0.1 °C |
最大 / 最小 グラジエント設定幅 | 40 °C / 0.1 °C |
ヒートリッド | |
設定温度 | 30 °C ~ 110 °C |
設定圧力 | 30 kg |
qPCR アプリケーション | |
検出感度 | >1コピー |
ダイナミックレンジ | 10桁 |
光学システム | |
検出原理 | 8連スキャナ付き光学ファイバーシステム フィルターモジュール付 |
光源 | 4色 LED (RGBW) |
検出器 | 高感度光電子倍増管 |
カラーモジュール | 12種類 (6種類を同時に搭載可能) |
スキャン速度 | 6秒 / 96 ウェルプレート |
制御 | |
ソフトウェア | PC制御とスタンドアローンから選択 qTOWER³ touch: 10インチカラータブレット |
その他 | |||
---|---|---|---|
重量 | 約 30 kg | ||
寸法 (高さ x 奥行 x 幅) | 585 mm x 275 mm x 275 mm | ||
インターフェ―ス | PC接続: USBタブレット: USB、バーコードリーダー | ||
ノイズレベル | 45 db | ||
保証期間 | 本体 2年光学ファイバーシステム 10年 |
カラーモジュール | |||
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Description | 励起波長 | 検出波長 | 測定可能な色素* |
Color module 1 | 470 nm | 520 nm | FAMTM, Sybr®Green, Alexa488® |
Color module 2 | 515 nm | 545 nm | JOETM, HEXTM, VIC®, YakimaYellowTM |
Color module 3 | 535 nm | 580 nm | TAMRATM, DFOTM, Alexa546®, NEDTM |
Color module 4 | 565 nm | 605 nm | ROXTM, TexasRed®, Cy3.5® |
Color module 5 | 630 nm | 670 nm | Cy5®, Alexa633®, Quasar670TM |
Color module 6 | 660 nm | 705 nm | Cy5.5®, LightCycler Red® |
FRET module 1 | 470 nm | 580 nm | FAMTM (donor) / TAMRATM (acceptor) |
FRET module 2 | 470 nm | 670 nm | FAMTM (donor) / Cy5® (acceptor) |
FRET module 3 | 470 nm | 705 nm | FAMTM (donor) / Cy5.5® (acceptor) |
FRET module 4 | 515 nm | 670 nm | JOETM (donor) / Cy5® (acceptor) |
FRET module 5 | 470 nm | 605 nm | FAMTM (Donor)/ROXTM (acceptor) |
Color modul Protein 1 | 490 nm | 580 nm | SYPRO® Orange |
* ColorおよびFRETモジュールは別途注文できます。qTOWER3 / 384 いずれも、最大6つのモジュールを搭載できます。 |
サーモフィッシャー/QuantStudio 1
遺伝子関連装置といえばサーモフィッシャーというほど国内では有名な商品です。
QuantStudio 1をはじめ上位機種にはQuantStudio 3,QuantStudio 5、QuantStudio 6、QuantStudio 7Flex、QuantStudio 7Proとシリーズがあります。
QuantStudio 5まででしたらデモが可能ですので、気になる方は一度お試しくださいね。
サービスの対応もサポートも充実していますのでおすすめのメーカーです。
製品特徴
- 🧬 QuantStudio 1リアルタイムPCRシステムは、低価格で高品質の製品を提供
- 🖥️ 8.5インチのタッチスクリーンと最適化されたプロトコルテンプレートで初心者にも熟練したユーザーにも適している
- 🔄 最大100 μLの反応をランでき、シングルプレックス反応で1.5倍の遺伝子発現量差を検出
- ⚡ Fastモードを使用して約40分で結果を提供
- ☁️ QuantStudio 1システムはConnectプラットフォームを搭載し、ランをリモートでリアルタイムにモニタリング可能
- 🌐 Connectプラットフォームは高度なデータセットを数分で解析し、データの安全な保存と共有が可能
製品仕様
カテゴリー | 項目 | 内容 |
フォーマット | 固定ブロック | |
効率と生産性 | 小設置面積 | |
マルチプレックス | 3 | |
リモートモニタリングおよびWi-Fi接続 | ||
クラウド対応 | ||
直感的に操作できるタッチスクリーン | ||
自動化対応 | ||
寸法 | 40☓27☓50 cm(高さ☓幅☓奥行) | |
稼働時間の最大化 | ||
簡単なメンテナンスを実現する最小限のキャリブレーション | ||
サポート | ||
タカラバイオ/CronoSTARTM 96 Real-Time
短時間で大量の検体を処理することができます。また、Cy5フィルターを搭載しており、タカラバイオのSARS-CoV-2検出キットとの組み合わせることで、高感度かつ特異的な検出が可能です。
リーズナブルな価格設定ながらキャンペーンで安くなることも多いので、安価で高性能な機器をお求めの方にお勧めの製品です。
また、サポートも充実していますので万が一のときも安心です。
製品特徴
- 🌈 フィルタータイプ: 4色フィルター、6色フィルター
- 🖥️ PC制御とスタンドアロンモード対応
- 🦠 新型コロナウイルス検出キットでの使用実績
- 💊 タカラバイオのSARS-CoV-2検出キットとの組み合わせで高感度かつ特異的な検出が可能
製品仕様
外形寸法 | 355(W)×475(D)×484(H) mm | |
重量 | 30 kg | |
電源 | AC 100~240V 50/60 Hz、900 VA | |
加熱冷却方式 | ペルチェ素子 | |
蛍光励起光源 | LED光源 | |
最大加熱速度 | 5.5℃/秒 | |
最大冷却速度 | 4.4℃/秒 | |
温度精度 | 温度正確度:≦0.2℃ | |
温度均一性:≦0.8℃ | ||
温度精度:≦0.15℃ | ||
蛍光チャンネル | CronoSTAR 96 Real-Time PCR System(4ch) | CronoSTAR 96 Real-Time PCR System(6ch) |
4種 | 6種 | |
蛍光検出フィルター | FAM/TB Green | FAM/TB Green |
VIC/HEX/TET/JOE | VIC/HEX/TET/JOE | |
ROX/Texas Red | TAMRA/Cy3 | |
Cy5 | ROX/Texas Red | |
Cy5 | ||
Alexa Fluor 680 | ||
蛍光検出法 | フォトダイオード | |
融解曲線分析 | 可能 | |
同時測定サンプル数 | 96サンプル | |
反応液量 | 推奨25 μl(最大50 μl) | |
サンプル容器、容量 | 0.2 mlチューブ、96穴プレート | |
タッチパネル | 内蔵型の10.4インチタッチパネル |
バイオラッド/CFX Duet
遺伝子関連機器メーカーとして有目なバイオラッド社の製品です。
PCRのT100などが有名ですが、qPCRのCFX Duet も有名な商品です。
製品の性能は申し分なく、サポートも充実していますのでおすすめの製品です。
スポット的にキャンペーンで安くなることがありますので、検討されている方は見逃さないようにしましょう!
製品特徴
- 🌈 温度制御性能向上と正確なシャトル光学系を搭載。
- 💻 キャリブレーション不要で迅速なシステム設置可能。
- 🌡 バイオ・ラッド史上最高の温度均一性と精度。
- 🎛 定期的なキャリブレーションが不要な安定した光学系。
- 🌐 CFX Maestro Security Editionソフトウェアで監査証跡と電子署名に対応。
- 🔄 リファレンス/補正色素不要で、2プレックスアッセイ(ジェノタイピングなど)可能。
製品仕様
最大温度制御速度 | 5 |
平均温度制御速度 | 3.3 |
リッド温度制御範囲 | 30-110 |
温度正確性 | ±0.2 of programmed target at 90°C |
温度均一性 | ±0.3 well-to-well after 10 sec of arrival at target |
温度グラジェント設定温度範囲 | 30–100 |
温度グラジェント設定温度幅 | 1-24 |
光源 | 2 filtered LEDs |
検出 | 3 filtered photodiodes |
Range of excitation/emission wavelengths, nm | 450–580 |
感度 | Detects 1 copy of target sequence in human genomic DNA |
ダイナミックレンジ | 10 orders of magnitude |
マルチモード | 12 |
FAM/SYBR® Green only, sec | 3 |
オペレーティングシステム(OS) | Windows 10 and up |
最大マルチプレックス数 | Up to 2 targets per well |
ウェル数 | 96 |
サンプル容量 | 1–50 (10–50 recommended) |
外部接続 | USB 2.0 |
適合規格 | IEC, CE |
サイズ( (W x D x H), cm/in | 33x56x36 / 13x22x14 |
重量, kg/lb | 22/48 |
ロシュ・ダイアグノスティックス/LightCycler® 96 System
国内では日本ジェネティクス社が輸入代理店として販売しています。
国内には基本在庫をしておらず受注発注品のため納期時間がかかります。
短納期を希望の方は他の製品で検討することをおすすめします。
製品特徴
- 🧬 パッシブリファレンスや温度較正を必要としない、堅牢なマルチプレックス遺伝子発現およびHRMアッセイを得られる。
- 🔄 アッセイ形式やスループットのニーズに合わせて柔軟にワークフローを適応させることで、経済的に作業を進めることが可能。
- 💰 最適化された試薬と消耗品のコストパフォーマンスに優れたバリューパックです。マルチウェルプレート、またはキャップ付きのチューブストリップからお選びいただけます。予備加熱中の不必要な待ち時間を回避。
- 🖥️ 初心者にも経験者にも使いやすい高度で使いやすいソフトウェアで、結果までの時間を短縮。
- 🖱️ 大型で直感的なタッチスクリーン・インターフェースと強力なデータ分析のメリットを享受できます。ネットワークまたはUSBスティックを介した接続を選択できます。装置上で直接データからPDFまたはHTMLレポートを作成可能。
製品仕様
温度制御方式 | ペルチェ素子 |
最大加熱冷却速度 | 加熱:4.4℃/sec、冷却:2.2℃/sec |
温度制御範囲 | 37 – 98℃ |
温度正確性 | +/- 0.2℃ |
温度均一性 | +/- 0.3℃ |
グラジエント制御範囲 | 37 – 98℃ |
グラジエント設定範囲 | 最大20℃ |
蛍光励起光源 | High-power broad spectrum LED |
蛍光励起波長 | 4波長(470、533、577、645 nm) *励起と検出の組み合わせは固定(4パターン) |
蛍光検出波長 | 4波長(514、572、620、697 nm) |
使用可能な 主な蛍光色素 | 組み合わせ1=(励起470/検出514):SYBR Green I/FAM/ResoLight 組み合わせ2=(励起533/検出572):VIC/HEX/Yellow555 組み合わせ3=(励起577/検出620):Red610/Texas Red 組み合わせ4=(励起645/検出697):Cy5 |
アッセイフォーマット | インターカレータ(SYBR Green Iなど) 加水分解プローブ |
マルチプレックス | 4色 |
蛍光検出器 | 96x2(励起、検出)のグラスファイバーとCCDカメラ検出 |
作動ノイズ | 43 dB以下 |
サンプル数(1ラン) | 96サンプル |
反応容器 | 0.1 mL ブロック 8連チューブ(*少量使用時は、ブロック両端にダミーStripをご使用下さい 96ウェルプレート |
反応容量 | 10~50 µL/well |
反応時間 | 40分以下(3ステップ40サイクル) *酵素に依存 |
OS | Windows® XP、7、8、10および11 |
データ解析 | 絶対定量、相対定量、Tmコーリング、エンドポイントジェノタイピング、HRM、定性的検出 |
BM機器/リアルタイムPCR サーマルサイクラー snow
今回紹介商品の中で圧倒的に最安値な製品です。
小型で使いやすく、持ち運びにも便利です。
温度制度や均一性は他メーカーにやや劣る部分はありますが、コスト重視な方におすすめの製品です。
製品特徴
- ✨ 小型で軽量、持ち運びが容易
- 💻 高性能な分析ソフトウェアに対応
- 💻 20Gのフラッシュメモリ搭載、40,000件の実験データ保存可能
- 📃 プリンターに直接接続可能、コンピュータ不要で印刷可能
- 🌈 サイドスキャンテクノロジーで光路を短縮、安定した蛍光シグナル検出
- 😌 ブラックリアクションブロックによるバックグラウンドノイズ排除
- 🧬 光路同一化による再現性向上
- 💊 メンテナンスフリーで長寿命なLED光源
- ⚡ 電磁気ロックカバーでホットリッドの誤開防止
- 🌐 シャットダウンボタンでファイルデータ厳守
- 🖱️ 定電流回路によるスムースなパワー出力、正確な温度コントロール
- ⚡ 過電流や過加熱を防ぐ機能と停電時の自動復帰機能搭載
- 🌬 前後の排熱口で複数台並べて設置可能
製品仕様
サンプル容量 | 0.2ml PCRチューブ、8連チューブ |
対応容器 | 0.2mlチューブx16本 |
反応容量 | 10 ~100 μl (推奨 15μl以上) |
温度設定範囲 | 0℃~100℃ |
加熱速度(最大) | 6℃/秒 |
冷却速度(最大) | 5℃/秒 |
温度変動 | ±0.1℃ |
温度均一性 | ±0.25℃ |
温度精度 | ±0.25℃ |
リッド温度設定範囲 | 30-115℃ |
励起波長 | 460~550nm |
蛍光波長 | F1:520~540nm, F2:540~580nm |
校正済み色素 | F1:FAM/SYBR Green, F2:HEX/VIC/JOE/TET |
光源 | 長寿命LED |
検出器 | 高感度光電センサー |
ダイナミックレンジ | 1-1010コピー |
検出感度 | 1コピー |
出力フォーマット | excel, csv, txt |
ディスプレイ | 7インチ TFTカラータッチスクリーン、1280×800ピクセル |
外部接続 | USB2.0 |
サイズ(WxDxH) | 267x300x198mm |
重量 | 5.5kg |
電源 | 100-240VAC、50/60Hz |
消費電力 | 255W |
バイオアライフサイエンスジャパン/LineGeneMini S
中国発の企業です。
2022年1月に神戸市日本支社が設立され、国内ではこれから販売していこうとしている若い企業です。
しかし、海外では100以上の国や地域に商品供給をしており、世界的には有名です。
国内では競合他社が多いためシェアを獲得できているかは厳しいところではありますが、
アフターサービスもしっかりしており年間保守契約もありますので、購入後は安心して使用可能です。
製品特徴
- 💻 最新のスキャニング技術により、卓越したSN比を実現!
- 🌈 最先端の検出技術により、安定したシグナル取得を可能に!
- 🖱️ コンパクトでスタイリッシュかつ耐久性の高い構造デザイン!
製品仕様
型式・型番 | FQD-16B(EA4) |
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処理サンプル数 | 16サンプル 0.2 mL シングルチューブ(透明)/ 8連チューブ |
検出チャネル | 4チャネル(FAM, SYBR Green I, VIC, HEX, TET, JOE, TAMRA, CY3,ROX, CY5) |
反応液量 | 5-100 μL |
ダイナミックレンジ | 1-1010コピー / L |
励起波長 | 400~700 nm |
蛍光波長 | 450~750 nm |
稼働温度範囲 | 4℃~105℃ |
温度精度 | ≦±0.2℃ |
温度均一性 | ≦±0.25℃ |
最大温度勾配 | 5℃/ 秒 |
温度コントロール | ブロック/ チューブ |
ホットリッド温度範囲 | 30℃~110℃(調整可能) |
信号インターフェイス | LAN |
電力 | 100-240V 50/60Hz |
寸法(L×W×H) | 364mm × 210mm × 180mm |
重量 | 7 kg |
まとめ
○リアルタイムPCRの原理とは?わかりやすく解説!
○選定するときに確認するポイントを紹介!
○おすすめの消耗品
○リアルタイムPCR製品一覧
○各メーカー個別製品紹介
今回はリアルタイムPCRについて紹介させていただきました。
リアルタイムPCRの選定ポイントやおすすめの消耗品は是非参考にしていただければと思います。
また、リアルタイムPCRについては実験の用途によってグレードが変わってきますので、その点は熟考していただきたいです。
私が一番おススメするのはやはり国内導入実績の多いサーモフィッシャー/QuantStudio シリーズです。
価格こそ少し高めですが、性能や品質であったりサポート面には信頼がおけます。
しかし、キャリブレーション費用が少し高めなのでそのランニングコストは要検討しないといけません。
是非、あなたに最適なリアルタイムPCRを選定してくださいね!
また、PCRもまとめておりますので検討されている方は参考にしてみてください。
この記事が参考になった方は、社内のメンバーや友人に紹介いただけますと幸いです。
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