この記事ではこれからボルテックスミキサーを使いたいと考えている方や購入を検討されている方に
現役代理店の営業をしている私がおススメする製品を5製品厳選して紹介します。
ボルテックスミキサーとはどういう製品なのかというところから使い方やおススメ製品を一覧にして記載しております。
使い方等をもう知っている方は製品紹介のところからご覧くださいね。
最後に私がオススメする製品も紹介しておりますので、是非最後までお付き合いください。
また、今回機器の更新で検討されている方は是非こちらの記事もご確認ください!
機器の賢い処分方法をまとめておりますので、参考にしてみてくださいね。
それではいきましょう!
ボルテックスミキサーとは
ボルテックスミキサーは、2つ以上の液体を混ぜ合わせるために使用される実験器具です。
異なる液体を一緒に混合することができ、溶液中の旋回運動または渦を作成することによって攪拌します。分析のための試料の均質化から、異なる試料のスムーズな撹拌や混合まで、様々な用途に使用することができます。ボルテックスミキサーは一般的に生物学や化学の研究室で使用されており、研究室での貴重な存在となっています。
ラボではボルテックスミキサーで攪拌するときにお願いすることを「ボルテックスしといて」と言ったりもします。
ボルテックスミキサー使い方
使い方は比較的簡単!
まず、サンプルの入った容器やチューブがミキサーにしっかりと固定されていることを確認する。
次にミキサーのスイッチを入れ、スピードと時間の設定を調節し、希望の渦を作る。希望するレベルの混合が得られたら、ミキサーのスイッチを切り、試料を沈殿させましょう。試料が完全に混合され、ホモジナイズされたことを確認するために、必要であればこのプロセスを繰り返してくださいね。
ただ、50本や100本もボルテックをやると手が痺れて大変なことになりますので、やりすぎには注意が必要です。量が多い場合は別途オプションで多検体用のアタッチメントもありますので、そちらを使用しましょう!
オススメ製品の比較
ここでは、ボルテックスミキサーを販売している主なメーカー5社と、その特徴や仕様について簡単にご紹介します。
※横にはみ出している分はスクロールをしてください。
SHIFTキーを押しながらマウスのホイールを動かすと横に動きます。
メーカー | エムエス機器 | BM機器 | サーモ フィッシャー | タイテック | アズワン |
製品画像 | 引用:https://www.technosaurus.co.jp | 引用:https://www.bmbio.com | 引用:https://www.thermofisher.com | 引用:TAITEC-OnLine | 引用:【AXEL】 アズワン (as-1.co.jp) |
商品名 | ボルテックス・ジェニー2 | MX-S ボルテックスミキサー | Basic Vortex Mixers | 試験管ミキサー デルタミキサー Se-08 | ミニ試験管ミキサー MVM-10 |
商品コード | SI-0286 | 01-1101 | 88882011 | 0061271-000 | 2-925-01 |
定価 | \53,000 | \36,700 | \37,500 | \44,000 | \15,600 |
標準付属品 | ●ミキシングキャップ ●3インチプラットホーム | ●MX-S ボルテックス ミキサー用スタンダード トップカップ01-1191 | ●ラバープラットホーム (88882120) | ●ミラクルヘッド08×1 | |
拡張性 | ◎ | ◎ | ◎ | × | × |
回転数 | 連続可変式 | 最大2,500rpm | 200~3000rpm | ~2800/3300r/min(50/60Hz) | |
オススメ度 | 価格★★★☆☆ 性能★★★★☆ 総評★★★★☆ | 価格★★★★☆ 性能★★★☆☆ 総評★★★★☆ | 価格★★★☆☆ 性能★★★★☆ 総評★★★★☆ | 価格★★★★☆ 性能★★★☆☆ 総評★★★☆☆ | 価格★★★★☆ 性能★★☆☆☆ 総評★★★☆☆ |
下記ボタンからそれぞれの製品詳細へ飛びことができます。
また、ボルテックスで必要なマイクロチューブもまとめております。
よく使う製品だからこそしっかり選定しましょう!
製品詳細
エムエス機器/ボルテックス・ジェニー2
ボルテックスミキサーの代表機器。
導入実績も多くの研究に使われています。
一番のポイントはオプションによる拡張性の高さ!
オプションのアタッチメントを取り変えるだけで、試験管以外にも多数のマイクロチューブやマイクロプレート、ビーカーやフラスコでの使用も可能です。
また、アタッチメントやプラットホームの脱着・交換が簡単な点も重要なポイントです。
基本仕様
また、デジタル式のボルテックスミキサーも販売しております。
基本的な性能に変わりはありませんが、デジタル制御・タイマー装備でより使いやすくなっています。
基本仕様
回転速度 | 500〜3,000 RPM ※ 50 Hzでは500〜2,700 RPMとなります。 |
タイマー機能 | タッチオン:1〜99 sec.、ハンズフリー:1〜99 min. |
操作切換 | タッチタイマー/タッチ連続/ハンズフリータイマー/ハンズフリー連続 |
電源 | AC 100 V、 50 / 60 Hz、1.0 A |
外寸法 | 122(W) x 165(D) x 165(H) mm |
重量 | 4 kg |
標準付属品 | ミキシングキャップ、3インチプラットホーム |
希望小売価格 | ¥67,000 (SI-A286) |
オプション一覧はこちらから
BM機器/MX-S ボルテックスミキサー
安価なボルテックスミキサーです。
オプションも多く拡張性も十分です。
オプションを活用すればマクロチューブからプレートまで幅広く対応可能。
基本仕様
また、拡張性が必要なく価格を抑えたい方はこちら。
基本仕様
動作/軌道範囲 | 円環状/3mm |
スピード範囲 | 200~3200rpm |
オペレーションモード | ON(連続運転)/OFFまたはタッチモード |
適応温度条件/湿度条件 | 4℃~45℃ |
付属品 | ・BM-V2本体 ・アダプター ・電源ケーブル ・マニュアル ・保証書 |
サイズ(W×D×H) | 130×160×170mm |
重量 | 3.8Kg |
電源 | 115VAC、1.5A |
希望小売価格 | \33,000 |
サーモフィッシャー/Basic Vortex Mixers
デジタル表示で見やすく、安定感があり、使いやすい製品。
オプションが豊富で、様々な用途に対応可能です。
また、キャンペーン対象になりやすく、サマーキャンペーンや年度末キャンペーンではよりお得に。
基本仕様
軌道範囲 | 4mm |
スピード範囲 | 200~ 3,000 rpm |
速度誤差 | ±5% |
操作切り替え | 連続またはタッチスタート |
本体のサイズ (W)x(D)x(H)mm | 151×205×131 |
重さ | 6.5kg |
電源 | 100~240V 50/60Hz |
付属品 | 本体 電源コード ユーザーマニュアル ラバープラットフォーム |
希望小売価格 | \37,500 |
アクセサリにの種類に関してはPDFの4Pをご覧ください。
また、タイマー付きの機種も販売しております。
基本的な性能・拡張性に差はありませんが、速度と時間をデジタル表示することにより、
さらに使いやすくなっております。
タイテック/試験管ミキサー デルタミキサー Se-08
ボルテックス中にズレない製品がほしいとの声にお応えして開発された製品。
オイルを塗って滑りやすくした平面や斜面でのバランステストで、全く動かない結果を出しています。
また、他メーカー品とは違い拡張性がないものの、一つのラバーでマイクロチューブ8本、真ん中のラバーで遠沈管を攪拌することが可能です。
マイクロチューブは固定されているため、飛んでいく心配もありません。
基本仕様
撹拌方式 | 水平偏芯震動式 |
震動速度 | ~2800/3300r/min(50/60Hz) |
運転切換 | タッチ/連続切換式 |
適用容器/架数 | 手持ち撹拌:マイクロチューブ各種~50ml遠沈管(*) 固定撹拌:0.5mlマイクロチューブ×8本+1.5/2.0mlマイクロチューブ×8本 |
使用環境温度範囲 | +5℃~+35℃ |
外形寸法 | 153×179×135Hmm(ミラクルヘッド含む) |
質量 | 約3kg(ミラクルヘッド含む) |
電源 | AC100V・0.5A |
標準付属品 | ミラクルヘッド08×1 |
希望小売価格 | \44,000 |
アズワン/ミニ試験管ミキサー MVM-10
・安価に済ませたい
・拡張はいらない
・攪拌は1本ずつしかしない
そんな方にオススメのコスパ最強製品です。
基本仕様
営業目線のおススメ製品
私がオススメする製品は下の2製品です。
●エムエス機器/ボルテックス・ジェニー2
価格は他に比べて高いですが、オプションの多さによる汎用性の高さがポイントです。
多検体やマイクロプレート、ディープウェルプレートやフラスコまで幅広く対応できるのは
この製品だけです。
各ラボに一つはあるぐらい人気ですので、使い勝手や評判は間違いないです。
●アズワン/ミニ試験管ミキサー MVM-10
コストを気にされる方はアズワン製品一択です。
多検体やプレートで使用しないなら、ジェニー2をわざわざ購入す必要はないでしょう。
回転数を3000rpmまで必要であれば、仕方ないですが、仕様があっているならこちらの製品で問題ないでしょう。
まとめ
今回ボルテックスミキサーを紹介させていただきました。
ラボに1台は必須のボルテックスミキサーですが、希望の製品は見つかったでしょうか?
他にもラボに必須の製品としてはマイクロピペットや、チビタンがあります。
こちらも製品紹介をしておりますので、参考にしてみてくださいね!
これからも研究に必要な試薬・消耗品・機器類等をまとめていきますので、この記事がいいなと思った方はブックマークと周りの研究員へ共有してもらえると嬉しいです。
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